「インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会」(以下、協議会)では、インターネットオークションでの知的財産権侵害品の流通を防止するため、2006年度は4回の協議を重ね、実効性のある対策を模索するとともに、効果検証を含めたタスク整理を行いました。
その結果、協議会としての意見を取りまとめた報告書を作成し、政策立案に活用していただくため、4月13日、内閣官房知的財産戦略推進事務局に報告書を提出致しました。
報告書の概要は以下の4点です。
・「知的財産権侵害品流通防止ガイドライン」を作成し、オークション事業者の削除基準と権利者が担う役割について定めることとした。
・「活動内容の報告」、「国民への啓発」を目的としたウェブサイトを開設することとし、実作業に取り掛かった。
・「出品者情報の開示制度の見直し」および「インターネットオークション事業者による自主削除を促進するための
セーフハーバー規定の創設」については、関係各省庁等での検討結果も踏まえ、現行法制度下で達成できることを確認した。
・今後は個々の対策を推進するとともに、双方当事者の拡大を目指す。
※報告書はこちらからダウンロードできます。
2006年度の活動は、最悪期を脱したという認識と、オークション事業者・権利者間における相互認識が高まったことから本質的な問題や、互いに対する希望について率直に協議することができました。
本協議会では、本年度も、これらの取り組みをさらに推進するだけでなく、客観的な数値をもってその効果検証を行い、インターネット、オークションにおける知的財産権侵害問題対策の集大成を目指します。